オールローズギター④

デジマートマガジンさんにてオールローズギターの完成形が公開されました!

まだご覧頂いていない方は、

このブログエントリーと共に、是非下記リンクもご覧ください。

「木材~トーンウッドの知られざる世界 第34回」

Y.O.S.ギター工房 オールローズTetra

私が掲載している写真のほとんどは私がiPhoneで撮影したものでして、

こうしてプロのカメラマンさんに撮っていただけて大変光栄です。

楽器全体の色味など、とても忠実に表現されていて感動。

 

こちらのギターは既に販売元であるFINEWOODさんに納めておりますので、

実物をご覧になりたい方、試奏をご希望の方などは、

FINEWOODさんに是非直接お問合せ下さい。

 

 

こちらのブログでは引き続き製作の様子をご紹介させていただきたいと思いますが、

まずはここまでの様子をおさらいしてみましょう。

 

オールローズギター①(大盤のカットと荒製材まで)

オールローズギター②(ネックの製作)

オールローズギター③(トップ材のブックマッチ製材とボディ加工序盤)

 

今日は木工作業完了まで一気にご覧いただきます。

Y.O.S. オールローズ

ボディのトップバックを接着。

接着剤の水分が抜けるまで数日置いてからいざボディ加工開始です。

 

ここから先は、木がちょっと硬い以外は、いつものボディ加工作業です。

 

まずもっとも重要なボディとネックの位置合わせとネックのキャビティ加工。

それが決まると全てのパーツの位置が確定しますので、

それに合わせて一気にキャビティの加工をしてしまいます。

オールローズ Tetra

そしたらボディ形状の加工。

これは先にやってしまっても良いのですが、私は楽しみは後にとっておくタイプです。

 

トップとバックの間に挟んだメイプルのラインが綺麗です。

 

この段階でドキドキの体重測定。

約2.5kgでした。

もちろんエレキボディとしては重い部類ですが、

ローズボディですから、ちょっと重い位が幸せの重みです。

 

チェンバー加工で700g程抜いてありますので、

もし抜かなかったら3.2kg。

昨年末に完成したオーダーストラトの全重量とほぼ同じですね・・・・。

完全ソリッドローズボディは、あまり現実的ではなさそうです。

 

ボディはまだ細かい作業が残っていますが、

大まかに形になってきたところで、

もう1つの重要なパーツの加工に移ります。

ローズウッド ピックガード

用意したのは厚み1mm程度のローズウッド薄板。

もちろん今回の素材の大盤から切り出した共木です。

 

今回のギターのピックガードは220mm弱程の幅がありますが、

当工房で切り出せる幅の限界ギリギリでした。

ボディ材はセンター2Pですから、200mmを超える厚みを切ることってほとんどありません。

 

上手く切り出せてよかったです。

 

その薄板2枚の間にまたまたメイプル材を挟んで接着。

 

こちらもしっかりと乾燥させて、ピックガードの形状加工に移ります。

木材ピックガード ローズウッド

作業としては樹脂のピックガード材と変わりませんが、

相手が木材ですから、ちょっと気を抜くとあっという間に割れやチップが出てしまいます。

木目の方向を見ながら、慎重に加工を進めます。

 

単板のピックガードも考えましたが、

ボディと同化しすぎてしまうと困りますので、

間にメイプル材を挟むことで形状の輪郭を際立たせるとともに、

薄板の弱点である強度の部分も補っています。

 

目論見は大成功でしたが、

薄板の製材、接着、加工はかなりの難易度で、

今回は運よく上手く行った面もあるかもしれません。

今後気軽に取り入れられる仕様では無いな・・・とも思いました。

ひとまずローズの神様に感謝です。

 

ローズウッドボディ

ピックガードとボディの整合性を確認したら、

ボディの残りの作業、外周の面取りなどを進めて行きます。

 

私が好きな、ヒジにあたる部分だけ一回り大きい面取りを施した仕様にしてみました。

 

上の方の画像と見比べていただくと分かるかと思いますが、

面取りを施すとボディの印象が大分変ります。

すこし小ぶりというか、細く見える場合が多いです。

 

設計は平面図で書いていますので、

そういった加工後どう見えるかと言う部分については、

頭の中で精一杯イメージをしながら図面を引いていく必要があり、難しく面白い部分です。

 

こうして、全ての木工作業完了です。

Y.O.S. オールローズTetra

ネック、ボディ、ピックガード全てのマッチングを確認。

ついでに記念撮影。

 

 

素晴らしいローズウッドのおかげでこのままでも十分に絵になりますので、

このまま組み上げちゃえばいいじゃんともチラっと思いましたが、

この木の本当の美しさを引き出すには、やはり塗装が必要です。

 

 

その塗装前には、

地獄の研磨作業が待っていたのでした。

もうほんと硬いし匂いはきついし・・・。

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静岡県島田市のギター工房です。
カスタムオーダーギター・ベースの製作、リペアとカスタマイズ、オリジナルエフェクターなどの設計・製作をしています。

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