Y.O.S.流レスポール作り③

1週間後くらいに、

大きな発表が一つあります。

皆さん11月の25,26あたり、開けといてね。

お楽しみに~。

 

さぁ、今日はレスポール作り3回目。

前回、前々回ご覧になっていらっしゃらない方は、

是非こちらからご覧ください。

 

前回、

ネックの作業が途中なのに、

突然ボディ作業に取り掛かりました。

 

今日は大事な大事な

ボディとネックのジョイント部分の加工を進めていきます。

オーダーレスポール

前回はネックのジョイント部分の加工までご紹介していましたが、

その寸法ピッタリにボディに座繰りを入れます。

 

ボディ側、ネック側、どちらから加工しても良いんですが、

今回はいろいろ考えて、ネック側から加工する方法を採用してみました。

 

まぁとにかく、ぴったりはまればどんなやり方でも構いません。

 

その結果は・・・

レスポール ディープジョイント

ご覧の通りです。

上手く行きました。この上なく。

 

もちろんこの時点で接着はしていませんので、

ボディとネックがピッタリはまることでネックが固定されている状態です。

 

この作業をハンドメイドで加工していくのがどれだけ大変かは

なかなか説明が難しいですが、

ネックとボディがただピッタリにはまれば良いわけではありません。

 

後に接着をするわけですから、その接着面の精度がピッタリなのは最低条件で、

その上で、

・ネックとボディの中心

・ボディに対して適切なネック角

・ブリッジ取り付け位置に最適なネックの位置、

・ボディとネックの木口面同士の形状

等、合わせなければいけないポイントが沢山あります。

 

正直、これらの加工精度が多少甘くなったところで、

よほどずれなければ、楽器として機能しない、なんてことにはなりません。

 

 

でも私はわざわざ非効率な方法で1点物のギターを作っているわけですから、

こういった部分も量産品をはるかに上回る精度で組み上げなければ意味がありません。

 

結果、ここまではバッチリでした。

もうほんと、これ以上な望めない位バッチリ。

「さ・・・さすが俺」と小さい声で独り言言いたくなるくらい、バッチリでした。

 

こういう瞬間があるから、

この仕事はたまりません。

 

 

と言っても、

ジョイント部分はこれで完成したわけではありません。

ボディ側をもう少し進めます。

レスポール カーブトップ

前回もご説明させていただきましたが、

レスポールのボディ構造は独特です。

 

ボディ表面は前方後円墳みたいに、

カーブ状に高低差が付けられます。

ブリッジは一番高い所に、

ネックは高低差の一番低いところを基準にはめ込みます。

 

ですからジョイント部の仕上げをするためには、

ボディの高低差をまず付ける必要があります。

 

 

木の色が濃いので見にくいかもしれませんが、

仕上がりの形状をイメージし、等高線のようなものを罫書きます。

その罫書きに合わせ、ハンディルーターで段差を削ります。

 

それにしてもこのローステッドメイプルへのカーブトップ、

ルーター加工がものすごく難しいです。

油分が少なくカラッカラに乾いた木なので、

切削加工中のチップが凄いんです。

木目の方向を意識して、

弱い部分に負担をかけないように切削を進める必要がありました。

 

おそらくそうだろうと想定はしていましたが、想像以上。

これは量産メーカーさんなんかは取扱いが難しいかもしれませんね。

 

 

そんなこともあり、

いつも以上に慎重なルーティング。

なんとなくレスポールっぽくなりましたね。

 

これでカーブトップの一番低い位置が決まりましたので、

ジョイント周辺をネックに合わせていきましょう。

レスポール ディープジョイント

こういった作業はカンナが重宝します。

 

ネックの指板接着面とボディトップが同一面になるように削っていきます。

 

ちなみにボディの一番外側にある段差は、セルバインディングを巻きつけるスペースです。

この溝もボディトップが局面になってしまうと途端に掘り辛くなりますので、

カーブトップの段差を付ける前に掘っていました。

こんな感じで、ボディとネックのジョイント部分、完成でございます。

 

まだまだ重要な加工が続きますが、

少なくともこれで、

ネックとボディのジョイント精度の高さと、

構造的な部分のズレの無さは保証されました。

 

あとは安心して、ネック、ボディそれぞれ加工を進めていけます。

レスポール ハカランダ ステンレスフレット

と言う訳で、一気にネックを仕上げてみました。

 

ヘッド形状を加工し、ペグ穴も開けて、指板を接着。

ハカランダの木目が指板からヘッドに繋がる様子、最高です。

 

そしたらグリップを仕上げ、指板表面も仕上げ、フレットを装着しました。

 

既にこの状態でご依頼主にもご確認頂きまして、

ルックス、ネックの握り共に大変喜んでいただけましたので、

私も心置きなくボディの仕上げに向かうことができます。

 

 

次回はそのボディのカーブトップ加工。

これもまぁ大変なんでございます。

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静岡県島田市のギター工房です。
カスタムオーダーギター・ベースの製作、リペアとカスタマイズ、オリジナルエフェクターなどの設計・製作をしています。

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