新工房いろいろ

工房リニューアルオープンから今日で2週間。

 

おかげさまで、想像をはるかに上回る数のお客様にご来店いただいております。

ありがとうございます!

 

もうご接客とリペアに追われ、

ブログ更新の時間もなかなか取れません(ということにしてください・・・)が、

 

ふとスマホの写真を見てみると、

この2週間の間も意外と?ちゃんと仕事をしていた様子です。

 

その中で印象的なものを

さらっとご紹介。

フレットエッジ仕上げ

こちらは地元静岡TOKAIブランドのレスポールモデル。

いろいろな価格帯のモデルがありますが、

これはおそらく最高級シリーズかと思います。

 

冬の乾燥で指板が少し痩せて、

フレットのエッジに引っ掛かりを感じるとのことで、

その部分の再仕上げ加工をさせていただきました。

 

指ざわり滑らか、見た目も美しく、当工房人気のメニューです。

 

素晴らしいグレードのトップ材や指板材が印象的なギターでした。

 

 

続いては貴重なビンテージギター。

1967 GRETSCH 6119 Chet Atkins "Tennessean"

こちらは、1967年製Gretchの6119tennesseanです。

 

古いものですから各所痛みは出てまして、

お預かりするのは3度目?になりますが、

今回はガリが出ていたトグルスイッチのメンテナンス。

 

ご覧の通り、ピックアップキャビティから引っ張り出しての作業です。

 

しっかりメンテナンスしながらも、

50年前の職人さんの仕事ぶりもチェックしておきます。

ほうほう、ふむふむ。

 

 

2016年は1年中治していた気がするネック折れも、

早速やって来ました。

ネック折れ修理

何度やっても緊張感と責任感が凄いこのリペアメニュー。

私の補強作業いかんでこのギターの将来が決まりますから、

持てる技術を総動員です。

 

ボリュート付きのしっかりした補強を施し、

ダークブラウンで患部をぼかし塗装、

ラッカーの吹きっぱなし仕上げをしました。

 

このギターはまだこの後フレット交換が控えてます。

 

 

そのフレット交換のご依頼も既に4~5本寄せられておりますので、

少しずつ進めております。

フレット交換 アコギ

新工房最初のフレット交換は、

波打ちネックの持ち主。

 

新しいフレット装着前に、

指板面を万全な形状に修正し、

新しいフレットを装着。

 

ローアクションも苦にしない状態になりました。

 

 

大した作業はしてないんだけれども、

思わず写真を撮らずにはいられない珍しいギターもお預かりしていました。

Gibson Flying V2   1950 J-45   Y.O.S.ギター工房

左はGibsonの歴史の中でも珍品度合の高い作品、

Flying V2です。1979年製でした(同い年!)。

何とも個性的なデザインですが、

このオリジナル過ぎるピックアップのせいで、

きっと再生産されないだろうなぁ。

こう見えてもシングルコイルピックアップ。

ラミネートボディと相まって、良い音してました。

 

中央のGibson J-45は

おそらく当工房でお預かりした中で最も古いもの。

1950年頃の個体です。

古いものですから過去のリペア痕もありましたが、

そのリペア作業も実にすばらしく、

どこの国でいつ頃リペアされたのか分かりませんが、

大変勉強させていただきました。

 

 

いちばん右は、

当工房製作のオーダーテレキャスターシンライン。

完成してから2年程経つかと思いますが、

沢山弾いて頂いているようで、

すっごい鳴ってます。

今回はボリュームポットのカーブを変更させていただきました。

 

 

そんな刺激的な新工房より、

リニューアルオープンを記念して、

特別限定商品をご用意させていただきました。

Y.O.S.ギター工房別注 HATAノブ&スイッチカバーセット

当工房のSmoggy Overdriveの筐体やノブも手掛けていただいている、

畑精密工業さんに特別注文した、

オリジナルカラーのHATAノブとスイッチカバーのセット(ストラト用)を

数量限定特価で販売いたします。

 

「ブライトゴールド」と名付けられたこの特注カラー。

銀色と金色の中間位の色味に仕上げていただきました。

 

「文字色は濃い金色にしてほしい」という

私のわがままをかなえるために、

畑精密工業さんが用いた方法は「ダブルアルマイト加工」。

 

本体をブライトゴールドでアルマイト加工した後、

レーザーで文字部分のアルマイトを削り取り、

その後濃いゴールドのアルマイトで文字部分を仕上げていただいてます。

 

 

「ブライトゴールド」とはいうものの、

私の中でのくくりはゴールドパーツではありません。

 

むしろちょっとパーツが黄ばんできたような

伝統的な古臭いギターにこそ似合うノブになったのではないかと思います。

 

早速自分のギターに載せてみました。

 

いかがでしょうか?

 

伝統的なカラーリングのギターの中で、

落ち着いたカラーが主張しすぎず、

でも普通じゃない感じ。

 

ノブの文字が無いと寂しいんだけど、

目立ちすぎるのも嫌。

 

そんな訳の分からないコダワリにお付き合いいただいた

畑精密工業さんと中村社長に感謝。

 

 

後日普通のストラトにも載せてみて、

写真撮ってみよっと。

 

 

 

こちらのノブとカバーのセットは、

GW明け販売開始予定。

 

当工房店頭、及びウェブサイト限定販売です。

 

お楽しみに!

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ABOUT YOS

静岡県島田市のギター工房です。
カスタムオーダーギター・ベースの製作、リペアとカスタマイズ、オリジナルエフェクターなどの設計・製作をしています。

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