アコギのブリッジ剥がれ

当工房にとって節目の年、

現在の大きな目標である工房移転。

その移転前作業の想定をはるかに上回る量お寄せいただいた修理品。

突然休止の案内をさせていただいたSmoggy Overdrive。

そしてそれ以降全国の楽器店さんより毎日お問い合わせ頂くSmoggyの在庫確認。

 

正月なんてはるか前のことのような気がするくらい

バタバタな2017のスタートになりました。

 

 

そんな中にうれしいニュースが。

中村俊輔選手がジュビロ磐田にやって来た。

DAZNの回線がク〇なので、

スポナビライブに乗り換えたばっかりなのに、

こりゃまたDAZNに切り替えるか・・・。

でもプレミアリーグを見ないわけには・・・。

いや、ジュビロは近いから見に行けば良いじゃん。

と、グルグル毎日悩んでます。

 

 

さぁ今日は、

ご相談の多い修理、

アコースティックギターのブリッジ剥がれを見てみましょう。

お預かりしたときの写真を撮り忘れましたが、

ブリッジ6弦側に浮きが見られる状態でした。

弦を張ると、薄いピックが入る位の隙間です。

 

その隙間に汎用の接着剤が流し込まれていて、

クランプで押さえても隙間が閉じません。

 

そこでご依頼主に確認後、

ブリッジを一旦外させていただくことに。

 

ラバーヒーターで熱を加えて接着剤を柔らかくしながら、

ヘラで慎重に剥がしていきます。

 

 

剥がしてみると、ブリッジの下にまでボディトップの塗膜が入り込んでいました。

 

 

本来はブリッジ裏全面でしっかりと木材同士接着したいところですが、

工場で量産する都合、そこにばかり時間もかけられず、

このような状態でブリッジ接着されているものはとても多いのが現状です。

 

それが完全にNGというわけではなく、

今回はそれに加え、

ブリッジ自体に反りが発生し、

剥がれやすい方向に力が働いたようです。

 

 

修理にあたってまずは、

ブリッジ接着面の修正をしました。

写真左は、ブリッジ下の塗膜境目にカッターで切れ込みを入れた状態。

新年一発目のスーパー集中力を使います。

 

その後その切れ込みに沿って、

ノミで不要な塗膜を剥がしていきます。

こちらも言うまでもなく、恐怖の作業です。

写真なんか撮ってる場合じゃありません。

 

ビビッて削り残しがあったら意味がありませんし、

逆に削りすぎたらアウトです。

 

無事作業を終えたのが右側です。

6弦側に塗膜のダメージが見えると思いますが、

これは私のミスではなく、

おそらくご依頼主が隙間に接着剤を塗ろうとしたときに、

何かで傷をつけてしまったのではないかと思います。

 

続いてブリッジの裏側

やはり元からブリッジ全面がしっかり接着されていたとは言い難い状況でした。

 

ただそれよりも反りがひどく、

接着剤を除去しただけでは全然ダメそうでしたので、

しっかりと形状修正をさせていただきました。

そしたら再接着です。

 

接着は、

1に接着面同士の精度。

2に接着時のクランピングの方法。

この二つが何よりも大切です。

 

アコギのボディは薄いので、

ブリッジの上からちょっと抑えたところで全然密着はしませんので、

ボディ内部にも当て板等設置し、

しっかりとクランピングする必要があります。

 

ここまですると、

通常の使用環境で再発することはまず無いと思います。

接着剤が乾いたら、

弦を張り数日そのままにして様子を見ます。

問題がありませんでしたので、ご返却となりました。

 

 

ブリッジが浮いていることに気づいた時には、

なかなかショックではありますが、

元々抱えていた問題を解決する良い機会でもありますので、

思い切ってしっかりと修理されることをおすすめいたします。

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静岡県島田市のギター工房です。
カスタムオーダーギター・ベースの製作、リペアとカスタマイズ、オリジナルエフェクターなどの設計・製作をしています。

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