Eric Clapton Stratocasterをもっと使いやすく

お盆明けからまた修理お預かり品が増え続け、

また作業待ち渋滞を起こしています。

 

今回は受付休止まで行かないように頑張って進めてはおりますが、

現在既にご返却までにお時間を頂いている状況です。

近々に当工房のご利用をご検討いただいている皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、

予めご了承ください。

 

 

さぁ本日は、

当工房の人気メニューの1つでもあります、

Fenderのエリッククラプトンストラトキャスターの

実践的カスタマイズをあらためてご紹介。

 

基本的にはどんなギターにも応用が利く改造例ですので、

ご自分のギターにもう少しパンチが欲しい、

なんてお考えの皆様も、

是非ご覧ください。

Fender Custom Shop Eric Clapton Stratocaster

世の中に存在する、いわゆるシグネイチャーモデルの中で、

一番人気でしょうか。

この通称「ブラッキー」と呼ばれる、

御大エリッククラプトンのシグネイチャーストラトキャスター。

 

Fender USAでは常に人気モデルですし、

今は無きFender JAPANでも度々製造されておりました。

 

今日お預かりしたのはその中でも最高峰、

Fender Custom Shopの1品。

しかも懐かしい、フェンダーレースセンサーPUが搭載された

限定の1本です。

 

このエリッククラプトンストラト、

普通のストラトとの最大の違いはやはり、

内蔵されているアクティブミッドブースターで、

その名の通りミッドの厚いファットなサウンドが魅力です。

 

ブースターのブースト量は一番外側のツマミで調節が出来て、

最大ブーストした時にはとてもストラトとは思えない

パワフルなサウンドが出てきます。

 

他2つのツマミは、

マスターボリュームと、

TBXトーンコントロールと言う、

Fender独自のパッシブトーンコントロールが付いています。

 

 

これらはきっと御大エリッククラプトンの好みなんでしょうし、

あの方のギターにケチをつけるつもりは毛頭ございませんが、

私のような普通のストラトが好きな人間にとっては、

デメリットと感じてしまう部分もあります。

 

例えば・・・

  1. 常にブースターがオンで、普通のストラトの音が出せない
  2. 電池交換時のアクセスが悪い
  3. シンクロナイズドトレモロが固定されていてアーミング出来ない

などなど。

 

今回はそのうち、

1と2の改善のご依頼を承りました。

 

まずは電池をどうにか。

バッテリーボックス増設

私も初めて拝見した時には電池がどこにあるか分からず、

だいぶ探した覚えがあります。

 

ご覧の通り、ボディ背面、トレモロスプリングキャビティの脇。

つまり、このスプリングキャビティの蓋を外して電池交換をする必要があります。

 

せっかくトレモロを固定してこのキャビティの中を調整する必要が無いのに、

なんでわざわざネジ6本も外して電池交換せにゃならんのでしょうか。

 

ということで今回は、

ボディ背面ブリッジ後方にご覧のようなキャビティを新設。

バッテリーボックス

そこにGOTOH社製のバッテリーボックスを取り付けました。

工具要らず、

2タッチで9V電池を取り出せる優れものです。

 

世の中9V電池を必要とするギター、ベースも増えておりますが、

意外とこの電池へのアクセスが悪いものが多いです。

それほど頻繁に交換するものではありませんが、

それでも工具無しで交換出来た方が良いに決まってます。

 

 

さぁ、

残すはブースターの改造です。

Eric Clapton Mid Booster

元の様子はご覧の通りで

「カスタムショップさん・・あのねぇ・・・」と

申し上げたいことは山ほどございますが、

それは今日の本題ではありませんので止めときます。

 

今回はこのクラプトン回路に手を加えて、

ブースターのオンオフ切替機能を追加しました。

 

普段は切替の為のミニスイッチを増設することが多いですが、

今回はブースターポットをスイッチ付きに交換し対応しています。

 

これにより、

ブースターを通さない、

普通のパッシブストラトサウンドも楽しむことが出来ます。

 

以前にもご紹介していますが、

クラプトン回路のボリュームはブースターの中に組み込まれているため、

そのままバイパスしてしまうとボリュームも使えません。

 

そのためボリュームを回路から切り離す配線も

併せて実施しています。

(その過程でブースト量の調節なんかも可能です)

 

結果ボリュームポットとブースターポットの交換を行ったため、

ほとんどの配線をやり直しさせていただきました(スッキリ!)

 

Eric Clapton Stratocaster Customized

配線が完了したら組み込んでセットアップ。

 

ご覧の通り、ブースターつまみを引っ張ることでスイッチが切り替わり、

一般的なストラトサウンドを楽しむことが出来ます。

その時にも、マスターボリュームとTBXトーンは効きますので、

使い勝手も全く問題有りません。

(むしろ1トーンで使いやすい?)

 

御大はトレモロブリッジを使いませんのでがちがちに固定されていますが、

ここも普通のストラトのセッティングに戻せば、

ストラトキャスターにとっては一つの理想形と言えるかもしれません。

 

 

このブースター回路の使い勝手は非常に良好で、

ストラトに限らず、いろんなギターにマッチすると思います。

シングルコイル系のギターをお使いの方には

おススメのカスタマイズです。

 

 

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コメント: 3
  • #1

    フジモト (金曜日, 16 9月 2016 10:05)

    数日前のフレット交換の記事を読みました。
    その時に思ったのですが、「PLEK」という機械を最近ネットで見ますが、それについてどう思いますか?
    また、フレットを削ることによりピッキングハーモニクスを出すときに影響はありますか?

  • #2

    YOS吉田 (金曜日, 16 9月 2016 20:25)

    フジモトさんご質問ありがとうございます。

    私はPLEKを自ら使ったことはありませんが、
    PLEKがかけられた楽器でしたら何度か拝見したことがございます。
    やはりフレット高低のバラつきの解消という点では、
    非常に正確な作業がなされていると思います。

    例えば張力が強い多弦ベースを
    かなりのローアクションにセッティングされたい場合などは
    作業直後の効果は非常に大きいと思います。

    ただ結局、
    PLEK後の仕上がりは手作業で、
    手掛ける職人さんの技術次第です。
    さらには永久にその状態がキープされるものでもありませんので、
    本当にPLEKが必要な方というのは、
    限定的なのではないかと思っています。

    以上ご参考までに。

  • #3

    YOS吉田 (金曜日, 16 9月 2016 20:27)

    1つお応えが漏れておりました。

    ピッキングハーモニクスについては、
    フレット以外の要素も大きいですので、
    影響は限定的なのではないかと思います。
    ただこれも、
    演奏者のスタイルによっても違うかもしれません。

    私はあまり気にしたことがありませんでした。

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カスタムオーダーギター・ベースの製作、リペアとカスタマイズ、オリジナルエフェクターなどの設計・製作をしています。

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