今日からEUROは準決勝。
見ていて強いのはやっぱりドイツ。
世論としてはきっとウェールズ。
個人的にはジルーが好きなのでフランス。
決勝含めて残り3試合。
熱い試合を期待します。
PK戦はつまんないから勘弁。
上で触れていないもう1チームはもっと勘弁。
お預かりしている修理品の対応に没頭していて、
このブログだけでなく、SNSもややさぼり気味。
今日はこのところ手掛けたリペアの中で、
印象的だったものの一部をご紹介。
しばらくこのシリーズ続くかもしれません。
相変わらず、
ちょっと変わったご依頼が多い当工房です。
こちらはMOONの5弦ベース。
元はピックガード付きのモデルらしい(ボディに焼け痕)のですが、
現在は取り外され使用されている様子。
ここに新しくピックガードを着けたいんだけど、
形は元通りでは無く、こんな感じ、
と手書きのイラストを頂きました。
おお、でかい!
そこでまずは、
MDFという集積材を使用して、元型を製作。
その状態でご依頼主に形状の御確認をいただいた後、
ベッコウ柄4P材にて製作させて頂きました。
これ、元の素材のサイズ的にほぼギリギリ。
私もこんなに大きいピックガードは初めて作りました。
ボディ形状はもちろん、
ネック、ピックアップ、ブリッジ、エルボーカット、各コントロールと
位置を合わせなければならない部分も過去最高。
でもその辺をしっかりやると、
凄い存在感とインパクト。
私、凄い好きです。これ。
(ご依頼を承った時はそのかつてないサイズに、
内心オイオイと思ってました。すいません!)
さぁ、次はありそうで中々無い、
ジャズベース配線のご依頼。
こちらは普通のジャズベース。
配線も普通の2ボリューム1トーンです。
詳しい方はご存じかもしれませんが、
ジャズベースが誕生したのは1960年。
ところがこの2ボリューム1トーン配線が採用されたのは、
1962年からです。
最初の2年間はどうなっていたかというと、
2ボリュームに対して、2トーンというコントロールでした。
ポット4つ、ノブ4つ、ではありません。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s774a78a57000d566/image/i6375cdd18c5aa1e4/version/1467800976/image.jpg)
このように、2連2軸の2階建てポットを使って、
2ボリューム2トーンの配線をしていました。
今回はその60スタイルの配線に換装してほしいという、
通なご依頼。
もっとも、
当時のジャズベースの配線は単なる2ボリューム2トーンでは無く、
信号ラインの途中に直列で抵抗が挟んであって、
当時のアンプ事情に合わせ、
わざと出力を落とす配線がされていました。
今となってはそれらは必要ありませんので、
普通の2ボリューム2トーン配線をしています。
今回は元のアッセンブリは一切生かさず、
全てパーツを新調いたしましたので、
気分に合わせて着せ替えられますね。
リペアネタはまだまだ続きそうですが、
今日はこの辺で。
明日も4時起きだからね。
頑張れウェールズ。