フルコースなフレットレス加工(前篇)

今月頭から半月、

持病の腰痛が悪化し、

大変長いお休みを頂いてしまいました。

 

特にご依頼を頂いているお客様方には

大変ご迷惑をおかけしております。

 

今日はもう想像以上に働けましたが、

身体はまだ全快とは言えず、

今後もしばらくは治療とリハビリをしながらの仕事となります。

お預かりしている楽器は責任を持って丁寧に作業させていただきますので、

今しばらくお待ち下さいますようお願い申し上げます。

 

 

 

おかげでこのブログも大分久しぶりですが、

今日から2回に分けて、

ベースのフレットレス加工の様子をご覧いただきます。

 

フレットレス加工としては

最も手の込んだご依頼です。

LAKLANDのSL-4-94。

元はもちろんフレッテドのベースです。

 

ご依頼主は長年このベースを愛用してらっしゃったのですが、

現在は他の機種をメインベースにしているということで

フレットレス加工をご依頼いただくこととなりました。

 

まずはフレットを抜きます。

 

フレット溝にはパテや木屑等異物が入ってますので、

これを丁寧に取り除きます。

続いてフレット溝を埋める工程。

ある程度の固さがある素材であれば何で埋めても構わないのですが、

基本的には指板と異なる色味の素材を使います。

 

フレットポジションが分かると

演奏性が良い為です。

 

今回は特殊な白系の素材を用いましたが、

それが何なのかは次回のブログでご紹介することとしましょう。

 

そのライン材を接着剤でがっちり接着。

はみ出た分を指板に揃え、

その後指板全体をフレットレス指板として成型。

 

この後傷を整えれば、

基本的なフレットレス加工は完了です。

ちなみに上の写真は

今回とは違う素材をライン材に使用した例。

 

左は木材、メイプル等の淡褐色材をライン材に使っています。

最もポピュラーなフレットレス指板でしょうか。

 

右は塩化ビニルの白い薄板を用いています。

ラインの色味を目立たせたい場合はこちらの方が有利です。

塩化ビニルですので、白だけでなくいろんな色が選べます。

 

お分かりかもしれませんが、上の2枚は同じネック。

元は左のフレットレスだったのですが、

視認性を良くするためにライン材を変更しました。

 

作業難易度は高いですが、

こんなリペアも可能です。

 

 

さぁ、今回のご依頼に戻りましょう。

木材がむき出しのフレットレスベースも沢山ありますが、

長年使用していると段々指板が削れてきます。

 

そこで今回は指板表面をコーティングします。

 

色々なコーティング方法がありますが、

今回はウレタン樹脂を選択。

 

秘密の下地処理をしたら、

マスキングテープで指板サイドにダムを作り、

調合した樹脂をどばーっと流し込みました。

 

この段階ではもちろんまだ液体ですから、

この作業に求められる繊細さは言うまでもありません。

 

ネックがちょっとでも斜めだったら・・・

マスキングから液体が漏れたら・・・

 

等、考えただけでもゾッとしますね。

 

完全硬化までは丸2日程。

これが固まったら、仕上げに移ります。

 

すげぇカッコいいですよ。

お楽しみに。

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カスタムオーダーギター・ベースの製作、リペアとカスタマイズ、オリジナルエフェクターなどの設計・製作をしています。

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