ブラウン系の深み

世の中いわゆる「お盆」でございますが、

例に漏れず私も、

来週は休みがちでございます。

(まだしっかり決めてません^^;)

お問い合わせ等へのご返答が遅れることもございますが、

ご了承ください。


尚、きくがわ楽器は

休まず通常営業しております。

修理品のお預かり等は毎日可能ですので、

お気軽にご来店下さい。



さぁ、

今日はカーブトップのセットネックモデル、

楽しい楽しい着色工程の様子をご紹介です。

画像左上は、

下地の塗料を研磨し、塗装面を整えた状態。

つまり、着色の準備完了です。


このモデルは、トップとバックで色を変えます。

特に決まりはありませんが、

今回はトップ面から着色をしましたので、

ボディトップとヘッドトップ以外を丁寧にマスキング。


当たり前ですが、

マスキングした通りに色が付きますので、

吹き付けと同じくらい、このマスキング作業が重要です。

実は吹き付けている時間よりも、マスキングしている時間の方が

ずーっと長いんです。


ただ、それ以上に難しいのは、

ご依頼主のイメージ通りに色を付けること。


今回は数日前に、

カラーリングについて直接お打合せ。

沢山の写真や、実際の茶色いギターを見て、

あれがカッコいい、これはダサい、

いろいろご相談させていただきました。


おかげで私の頭の中では、ハッキリとしたイメージが出来ましたので、

着色作業自体はとても順調。


深く、渋く、カッコ良く、そして高級感あふれる

良い茶色になったと思います。



その後細かい仕上げをしつつ、

クリヤを吹き上げた状態がこちら。

やはり艶が出ると

たまりません。


元の生地着色と研ぎ出しのおかげで、

カーリーメイプルの杢理もハッキリ。

でもそれがエグく下品にならないように、

その濃さや色味は相当な実験を重ねました。


なんとなくアンティークな雰囲気も漂い、

大満足です(私は)。



このギター、残るは

乾燥、グロス仕上げからの

パーツ組込、配線、セットアップを残すのみ。


実はまだまだ

素敵な作業がてんこ盛りです。


皆様もその完成までの様子を

引き続きお楽しみ下さい。

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ABOUT YOS

静岡県島田市のギター工房です。
カスタムオーダーギター・ベースの製作、リペアとカスタマイズ、オリジナルエフェクターなどの設計・製作をしています。

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