ミニマム電子工作

年の瀬も近くなってきまして、

年内の仕事目標をちらほらと考え始めた矢先、

毎日のように新しいリペアのご相談が入り、

またどれも手ごたえ満点の内容で、

こりゃ計画しても無駄だなと思い始めた

今日この頃です。


出来るだけ頑張ります。


そんな中なんとY.O.S.ギター工房、

昨日は某中学校の吹奏楽部にお呼ばれしまして、

コントラバスの修理のご相談をしてきました。

かなり大ごとな案件であるため、

実際に私が修理を手がけることになるかは分かりませんが、

こんな怪しいおじさんに

気持ちの良い挨拶をして下さるすばらしい生徒さんたち。

少しでもお役にたてれば嬉しいです。



そんなコントラバスマイスター気取りの翌日は

せっせとハンダ付けですよ。

ほぼ同じパーツ点数です
ほぼ同じパーツ点数です

この2枚の基板、

実はどちらもベースプリアンプです。


左の大きい方が、絶賛販売中の

当工房のペダルタイプのプリアンプ、

Quiet Hill Bass Preampの基板。

そしてその隣の小さい基板は・・・?


そう、これもほとんど同回路のプリアンプ基板なんです。


パーツを実装してみるとご覧の通り、

寸分の隙間もなくパーツが取りつきます。


この小さな基板は、

ベースに内蔵するタイプの

プリアンプ基板で、

現在製作中のUnity Bassにインストールします。

まったくゆとりのない設計
まったくゆとりのない設計

ベースのキャビティ内で基板を遊ばせておくわけにもいかないので、

写真の様に、プラスチックケース内に基板を封入します。


プラスチックケースは市販のもので、

このケースに合わせるために、こんなに小さな基板だったわけです。

もちろん、基板パターン設計の苦労は

言うまでもありません ToT

どんなベースにもインストール可能です
どんなベースにもインストール可能です

上の写真左は、

某メーカーのアクティブベースのプリアンプユニットです。

そのモデル専用に組み上げられているもので、

基本的に他のベースには取り付けられません。


もちろん当工房のUnity Bassも

そのような設計にしても良いのですが、

せっかくプリアンプを設計するのなら、

他メーカーのベースにも内蔵しやすいものにしたいと思い、

このようにケースにビルトインする構造にしました。


基板を小さくすることで、

どんなベースに内蔵するときも、

必要最小限の加工で済み、

ケースのおかげで絶縁もばっちりです。


写真中央と右は、

このユニットをプロトタイプベースに配線した時の写真です。


こんな面倒な方法でプリアンプからハンドメイドするメーカーや工房は

世界を見渡してもそうそう無いと思いますが、

だからこそここまで無駄が無く、

きっちりとキャビティに収まる配線が可能となります。


当工房のひそかな自慢でもあります。



ちなみにこの内蔵用プリアンプ、

Quiet Hill Bass Preampと音作りの傾向はほぼ同じですが、

より楽器内蔵用として使いやすいよう、

部品定数を変更したものです。

上品でハイファイなベースサウンドが特徴です。


もう少ししたら、

他パーツとセットでキット化し、

販売も予定していますので、

アクティブベースファンの方々、

お楽しみに!

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ABOUT YOS

静岡県島田市のギター工房です。
カスタムオーダーギター・ベースの製作、リペアとカスタマイズ、オリジナルエフェクターなどの設計・製作をしています。

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