体力系リペア

今日はもうブログさぼって寝ようかと思いましたが、

ご依頼のあったオーダーギターのイラストが

思いのほかカッコ良く描けたので、

もうひと踏ん張りPCに向かうことにします。


そのイラストはまた機会を見て

ご紹介できたらと思います。



前にも書いたかもしれませんが、

リペアのご依頼は、

なぜか同内容のものが連続することが多いのですが、

ここのところの流行りは

アコギのフレットすり合わせ作業です。

すり合わせ前
フレット減りの速さは人によってかなり差があります

フレットの頂点を削り、高さを整える作業をすり合わせと呼びます。


上写真の様に、弦による摩耗でフレットにダメージが大きい場合や、

ネックの狂いでビリ付きが生まれてしまった場合に施すことが多いリペアです。


ちなみにフレット、

摩耗して凹み始めると、そこにさらに弦が引っ掛かるため、

よりハイスピードで摩耗するようになります。

凹みが出始めたら、すり合わせするようにしておくと、

結果的には長持ちしますので、

早めのリペアを心掛けましょう。



すり合わせは

フレットの頂点を削って行く作業ですので、

削れば削るほどフレット高は低くなり、

フレットの寿命は短くなります。

必要最小限で済ませることが職人の腕の見せ所です。



ただ元の状態によっては、

かなりの量のフレットを削り込むこともあるのですが、

その場合はさらに一手間かけなければなりません。


フレット山出し
左がbefore、右がafter。リペア作業の中でも有数の汗かき仕事です。

上の写真、

左側が必要量フレットを削ったところ。

フレットが平らになってしまっているのが

見えるでしょうか。


このままでは弦がフレットの中央に当たらず、

音程感が悪い楽器になってしまいます。

そこで写真右のように、

平になったフレットを、綺麗な丸型に再成型しなければなりません。


フレットの素材、多くはニッケルシルバー(洋白)なんですが、

なかなかに固い金属ですので、

もうこの時期汗だくの作業。


実はフレットを丸める専用のやすりなども売ってはいるのですが、

細かい形状の微調整が出来ないため、

私は結局1本1本普通のやすりで削ることになります。

ただただ無心で削るのみ。

「あと何本」とか考えた瞬間心が折れますので、

無になることが大事です。



そうしてしっかりとした形に整えたら、

傷を細かくし、研磨剤で仕上げます。

すり合わせ完了
最終的にはコンパウンドで磨き上げます

フレットのすり合わせも最近では、

ハイテクマシンなども誕生していますが、

結局仕上げは人間が行う必要あり、

その形状に各職人のコダワリが詰まっています。


是非そのあたりにも注目してください。

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静岡県島田市のギター工房です。
カスタムオーダーギター・ベースの製作、リペアとカスタマイズ、オリジナルエフェクターなどの設計・製作をしています。

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